意見書へ回答くださった方へのご返信内容です。

2021年1月27日お知らせ

2021年1月26日火曜日。

1月7日に意見書を送付し、その回答を下さった皆さんへのご返信をしました。

以下に、その内容です。

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意見書・質問書へのご回答をくださりありがとうございます

 先日はぶしつけな意見書・質問書をお送りいたしまして失礼いたしました。また、快くご回答をくださりありがとうございました。政治と市民(府民・国民)の関りを示す機会となったと考えています。政治に対する不信感ばかりを見聞きする昨今において、皆さまより頂いた回答はその不信感への回答でもあるように考えます。引き続き、市民の声を聴いてくださる事を望みます。

 ご回答くださった皆様へはそれぞれに再度のご返信をと考えていましたが、私にも時間はなく、今回こうして取りまとめてのご返信となる無礼を再びお許しください。意見書についての回答では総じて「真摯に受け止める」という言葉を頂きました。また同時に、国会議員への注意喚起なども継続する旨をご返答いただきました。2021年1月26日火曜現在、残念ながら、国会議員の会食や深夜のクラブ巡りなどがネットニュースを中心に報じられており遺憾に思います。一部の国会議員による素行ではありますが、1人でもそうした議員が見受けられれば今回の緊急事態宣言下における制限に泥を塗るのは必至です。

 先回にも申し上げましたが、国民、県民、市民への行動制限ならびに、ある業種への時短要請、また外出自粛要請などを政府が出している以上、国会議員はまさに行動でそれを示す必要があります。一部の国会議員の素行により、皆さんの努力にも泥が塗られています。私たちに掛かる制限についても、不必要な分断を生むきっかけになっています。事態はどうも、政府中枢にきちんと報告されてないのか、理解されていないのか、はたまた、報告も理解もしているが取るに足らないと考えているのか、どうなのでしょう。制限を守る人々の気持ちに泥を塗る行為は断罪すべきです。

 飲食店同士にも亀裂が生じ始めています。時短要請協力金の一律6万円という決まりが、「もらえる・もらえない」という気持ちを生み出し、加えて「足りる・足らない」という気持ちを派生し、特措法改正に伴う罰則の有無報道により「守っている・守っていない」という厳しい眼差しを作り、更には「闇営業している」という告発を促すことで揉めるきっかけに発展しています。制限や時短要請、更には緊急事態宣言下における市場の冷え込みについて私たちは応じて従い、我慢する以外に手はありません。

 私は申請すれば補償・協力金を受けられる立場です。ですから非常に助かっています。でもだからと言って、今回の施策が良いものだとは考えていません。私たちの分断を生み出すきっかけは施策だけでなく、遵守できない人たちの取り組みも大きく関わっています。この遵守できない人たちを勇気づけさせるのが一部の国会議員による素行だとすれば、私にはお手上げです。本来ならば、要請に応じ遵守している人々こそが国会議員の素行に勇気づけられねばならないのです。

 これは何も、「模範はニュースにならない」と面白みに欠ける理由で登場しないのではありません。自明すぎてニュースにできないのです。「見てください!蛇口をひねって水が出ます!!」何て事がニュースになりますか。私たちは要請に従い過ごしています。ニュースになるのはその逸脱者だし、要請に従う事で困窮する人々です。政府は一体、どういう報告を基に対応をしているのでしょうか。そのソースも明らかでないから、私たちに発表する内容は響かずにいる。皆さんは危機感を抱いているのでしょうか。

 「真摯に受け止める」「国政にもきちんと意見を伝えて行く」という回答は非常にありがたいのですが、具体的でないことも事実です。私はそうした回答の上で「何ができるのか」を聞きたかったのです。「働きかける」という回答は私が用意したものであり、皆さんの回答ではないのです。よく「襟を正す」「説明責任を果たす」とコメントを耳にしますが、これらも具体的でないのです。何をするのか全く語らない。なぜドイツの首相のように「国民の一人も取りこぼさない」くらいの事が言えないのか。それを裏付ける施策もきちんと伺いたいのです。

 政府は私たちに制限をかけていますが、何をしているのでしょうか。どうするのでしょうか。「それもきちんと聞いてくる」という回答は要らないのです。「聞いてくる」「聞いてみる」ではなく「これをする」が聞きたい。そして「こうなる」と知りたい。国民はそれを期待しています。もし政府が1年経過した今でも「それが分からない」と言うなら、国民が不安に思う事を許して欲しい。いま深刻なのは国が「お前ら(国民)が言う事を聞かないからだ」という眼差しを持ち始めている事です。国だけはそうした眼差しを否定しなくてはならない。憲法に重ねても、国民に責任を課す真似は許されない。

 国民が不安を抱き、各々でどうすればいいかを考える。その考えが今回の制限からこぼれ落ちてしまう。一体、こんな不幸はあってはならない。元々の考え方が悪で、姑息で、違法な人間は別として、やってきたがどうにもならない人たちの不安と苦悩がどうしたら軽くなるのか。「不安や苦労も分かります」という回答は要らないのです。そんな言葉は苦悩を軽くさせはしない。「辛さに寄り添う事から始める」なんて事象ではない事態です。まさに火急です。私たちは二度目の緊急事態宣言下において、一度目とは違う不安と暗さを社会が持ったことを肌で感じています。事態は一回目よりも深刻です。それは国の施策にも政府関係者の素行にもよく出ています。

 一体どうすればいいのでしょうか。私は大丈夫です。補償も申請できます。しかし私だけが大丈夫でも社会は持ちません。国会議員で飲み歩いている人間は社会に対する想像力が欠落しています。そんな人間は社会のルールを定める職を解くべきです。特措法で国会議員の素行に関する罰則も求めます。議員辞職と言いたい所ですがここは堪えて、所属政党の政党助成金を80%カットするというのがいいでしょう。政党政治なのですし連帯責任です。飲食店が時短要請に応じてない場合に50万円?(金額は見直されるようだが)の過料と案が出ています。これは場合によっては死刑宣告です。同等の重さが政党にあってしかるべきです。無所属議員の場合は議員資格停止半年並びに歳費没収が妥当です。

 国民の感覚は上記のほどです。私はまだ甘い方かも知れません。「気持ちは分かる」という回答も要りません。私は私の気持ちを理解して欲しい訳ではありません。悩み相談ではないのです。この先の未来を作るための具体策が伺えたらと思います。私は現時点での政権交代を望んでいません。そんなものは混乱するばかりです。野党の皆さんは政権交代すれば本当に良くなると思いますか?今はそれどころじゃない。私は政権を支持していませんが、政権交代も支持しません。私が支持するのは「きちんとしてくれる」事だけです。国会議員の素行しかり、施策の決定しかり、制度の運用しかりです。

 国政への眼差しは府議会・市議会にも同様に働いています。府民・市民は政治的主導権争いに関心はありません。どうか協力し合える部分を見つけ出してください。争いはコロナと人類だけで充分です。私は周りに見受ける争いごとを(どうにかして)なだめつつ、事態が改善する時を待っています。争わなくてもいい争いが起きます。皆、余裕を失いつつあります。社会に余裕が失われるとアノミー化し、秩序も損なわれます。これまで積み重ねてきた社会的経験値をリセットしかねない。どうか皆さん、協力してこの状況を打破ください。私にできることは今の状況をこうして代弁し、与えられた役割(仕事)を重ねる事です。どうぞよろしくお願いいたします。

今回も失礼な文章を申し訳ございません。  イルピアット紙屋川 水谷啓郎