川越さんの発言について。

2013年6月19日手記

東京の川越さんが、お店をご利用になった方のコメントに対して応答したことで話題になりました。ご利用になった方のコメントは、食べログへの投稿でした。その投稿は騒ぎになった後で削除されました。ご利用になった方が「注文していない水代を800円徴収された」という不満を投稿し、川越さんは「(水代の請求は)高級店では当たり前。年収300万円~400万円の人に高級店の歴史も努力も理解できない」という応答をしました。これがネット上で話題になりました。

その後、多くの批判を浴びた様子で、川越さんは「生意気でした」と謝罪しました。しかしその謝罪の中で「(年収を言ったことは)一般的な方を表したかった」と言ったものですから、再び批判されてしまいました。言い換えると「一般的な方には高級店の歴史も努力も理解できない」と解釈されたためかと思います。文脈が定かではないのでいかようにも解釈できそうですが、謝罪しても批判は止まなかったようです。

川越さんの表現に問題があるから批判されたのでしょうか。それとも、年収を明示したことで差別的な印象を与えたから批判されたのでしょうか。ひょっとしたら、その両方でしょうか。私は川越さんがどんなご活躍をされているのか詳しく知りません。批判の多くはどこか、川越さんを没落させたい雰囲気があるように思います(どのような批判があったかはネットニュースなどでお調べください)。今回の応答には川越さんの本心があると思うのですが、批判されたからとそれが改まる訳でもないと思うのです。「想像以上に叱られたから発言には気をつけよう」と身構えさせるだけではないでしょうか。

川越さんは有名な方でしょうから、川越さんに興味がある人はその本心に強い興味があるはずです。しかし批判にさらされてその本心を表に出さなくなったら、今度は嘘つき呼ばわりされるのではないでしょうか。ですから、川越さんは「一般的な方には高級店の歴史も努力も理解できない」と考える方、という理解で良いのではないでしょうか。(橋下氏の時もそうでしたが)批判されて発言を謝罪するという現象を、私は良い現象とは思っていません。

メディア露出する人や有名人に社会的な倫理観や常識を当てはめることは自由ですが、その人たちが当てはまる存在とは限らないのです。常識や倫理観に当てはまらないことで「その人」を批判する前に、その露出を許しているメディアにこそ批判の目は向けられるべきではないでしょうか。なぜ「その人」を露出させているのか、という批判は聴こえてきません。露出が減ることで「その人」の問題が無くなるなら、鼻からそんな問題は取るに足らないということだと思います。。私たちはメディア上にあるニュース・トピックスに対してのみ関心を寄せがちですが、問題の根本は「その人」の人間性ではなくて「その人」を拡散しているメディアだと思います。

川越さんの人間性がどうであろうと、私は構わないと思います。その上で、川越さんの発言を批判することもあると思います。ですがその批判は、川越さんに反省をさせたいからではありません。発言を謝罪させるためでもありません。よく考えてみませんか?川越さんは自分の考えを述べたまでです。その考え方に対しての好き嫌いはありますが、謝罪させてしまう現象を危惧しています。

川越さんは浅はかです。ですが、それが、川越さんです。川越さんは浅はかでないと思い込んできたなら、自省をしつつ見る目を養いましょう。私はテレビを観ませんから具体的に何を言える立場ではありませんが、ネットでもラジオでも話題になっていたので気になりました。有名人らが批判されると直ぐに発言の撤回や謝罪をする素直さが、今の社会の歪さを表していると私は思っています。